本業が不振のときに思いつく「不動産経営」の落とし穴

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経営者が日々取り組む本業が不振に陥る理由は様々ですが、そんなとき「新しい事業が育っていれば」と思うことはごく自然なことです。

実は多くの経営者が考えるのが「不動産経営」「賃貸経営」「資産活用」です。

なぜそう思うのでしょうか。

それにはいくつかの理由があります。

・先代からの工場、倉庫、古ビルがあまっていて改善の余地がありそう
・同業他社がすでにやっている
・なんだか簡単そう
・日銭収入(家賃)が入れば儲かる

といったものです。

事業の成否は別として、発想としてはそのどれもが正しいと思います。

もっとも大切なのは「本業への影響」です。


たとえばたまたまターミナル駅徒歩5分に有休土地があり、マンション経営が成功したと仮定しましょう。

そのときこの新しい不動産事業は本業とどのような関係にあるのでしょうか。

・年間変動の大きい本業の売上に対して、従業員の給料などの固定費をカバーしてくれる「補完的ランニング収入」
・本業として行っている建築資材を収めることができる「短期的売上増」
・一部を従業員の住まいとして廉価で貸し出す「福利厚生の一環」
・本業では通常必要としないにも関わらず建設費用を借入金で賄ったことにより金利負担が増え財務体質を悪化させた「悪因」
・家賃収入が本業の半分近くを占めることになり、まさに誕生したあらたな「事業の柱」
・首にしないという経営理念を全うするべくリストラ候補を不動産管理担当として吸収できた「人事政策」

などいろいろな意味があるでしょう。

当社が最も重視するものの1つに「判断軸」があります。

「不動産経営をすることが今後の本業の成長にどうつながるか」

これをもっとも重んじる必要があります。

「たまたま遊んでいる土地があって、たまたま浮いている現金があるから、たまたま不動産事業を始めた」
というスタートの切り方は決してしないようにしてください。

それを行うことが本業にどう役立つのか、それを決めるのはどのような判断軸に基づく優先度なのかをぜひ重視して頂きたいと思います。